中高生の英語学習を助けるブログ

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大学受験の英文法学習の疑問点を解決 Part1

英文法の参考書や問題集ってたくさんありますよね。いわゆる国立大学の一次試験や、私立大学の英語の入試試験で出題される文法問題対策のために様々な英文法の問題集が本屋の学習参考書棚に並んでいます。こんな膨大な参考書類を前にして、どの本がいいのか、どうやって勉強していくのがいいのか、例文はすべて暗記した方がいいのか、などなどあると疑問が思うのでそちらについて答えて行きます。

 

疑問点1

この英文法の学習って意味あるの?

 

この疑問点を持っている学習者も多いのではないでしょうか。私自身も高校生の時は穴埋めや間違い探しや言い換えの英文法の学習について意味があるのか甚だ疑問で、英文法の問題集などはセンター試験の直前にしかやりませんでした。

私は、英文法の参考書は一冊はやってもいいが、問題集ばかりやる必要は全くないという立場をとっています。まず英語参考書のそもそもの問題点として、一つの問題に対して解答が一つしかないということです。

例えば次の例文を言い換えてくださいという問題があります。

He is the tallest student in the class.

( )( ) students is taller than him in the class

 

この( )に入る回答は No other となります。

このような問題は英文法の問題集に入っている代表例になっているかと思います。

ただ、生徒がこの問題集を解いていくうちにやってしまうのがこの内容を丸々暗記してしまうということなんです。

 

基本的に英文法のパラフレーズというのは無数にやり方があります。今回の例では

He is the tallest student in the class.

It is him who is the  tallest student in the class.

He is taller than anyone in the class

He is taller than any other student in the class.

The tallest student in the class is him.

もし身長が高いだけでなく大きいという印象を与えたかったら

He is the biggest student in the class.

 

このような物凄く単純な英文でも、主語を変える、強調構文を使う、単語を変える、違う言い回しにするというだけでいくらでも英文のパラフレーズというのはできます。

しかし、普通の英文法の問題集では一つか二つの答えに絞られるように問題を作成する必要があります(そうでないと問題になりませんから)。そこで、実際に英文法を解いている生徒は、そのたった一つの解答の言い換えだけができるようになって満足して終わりです。

もちろん、一つでも習得するのは重要なことですが、このような一対一に対応した英文法の問題を数百問もやり続けるのってあまりにも非効率すぎないか?と思うのです。

 

基本的に英語というのは最も重要な英文法の型(基本的に中学で全て学んでいます)と一つ一つの単語や言い回しの応用篇でできているのですが、高校英語になった瞬間にみんな後者のSpecific な語法についてばかり学んでいるんですよね。それでは毎回の英文法の小テストで合格点を取れるようになるかもしれませんが、英語力をつけるという意味では遠回りになっています。

 

それではどうすればいいのかという解決策を三つ提案します。

1. 枝葉な英文法の問題を解く時間を半減させて、英文読解や英語リスニング、英作文の時間を増やす

2. 英文法の学習は一問一答のような英文法の問題集ではなく、英作や単語の学習を通しながら学ぶように意識づける

3.学校のテストなどで英文法の学習を大量にやらないといけないのであれば、英文を音読、暗唱を通して英文の型を身につける練習として取り組む。

 

基本的に英文法の一問一答というのは英語学習の効果がそこまで高いものではないので、問題解いて回答見て一喜一憂するといった勉強はなるべく控えましょう。基本的に英文法を使ってきれいな英文を作れるようになることが最終目標なので、英作文の練習や音読の練習などもっと効果的な学習に時間を当てましょう。

 

将来、今の高校の英語学習で伸び悩んでいる人向けに英語学習のサポートするオンライン塾を開きたく英語学習の上でどのような悩みがあるのか知りたいと思っているので、何か相談がある方は下のメールまでどうぞ。自分の経験や科学的な学習法を踏まえてお答えさせていただきます。

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