中高生の英語学習を助けるブログ

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英語の成績が上がらない高校生がはまりやすい英文法学習の罠

文法の学習をたくさんやっているのに英語が伸びない。文法は英語の基礎だって言われているのに、文法が全然わからない僕は英語に向いていないのかな。そんなこと思ったことありませんか?

 

それ、多分英文法の学習方法を間違えています。英語の成績が上がりにくい英文法の学習方法を説明しますのでぜひ自分が当てはまっていないか確認してみてください。

 

  1. 一問一答のような英文法の問題集を繰り返し解いているだけ。
  2. 音読やシャドーイングをしていない
  3. 分厚い辞書のような英文法の教科書で学習している。

 

なぜこれらがしてはいけないことなのか、どういう学習に切り替えればいいのかということを一つ一つ解説していきます。

 

一問一答が英語の勉強にあまりふさわしくない理由

 

英文法学習の王道のひとつともされている一問一答、批判覚悟ですがこればかりの勉強はやめてください。一問一答で身に付く英語力というのは木と枝で言えば枝の方の勉強になります。例えばあなたが十分に英文を自在に作成できる様になった時に、より精緻な英文、よりかっこいい表現にしたい時に役に立つんですよね。

 

一方であなたの英語力はそこまで達しているでしょうか。初めは文法のミスなんて気にせずに英文を正しい語順で書ける様になる、英文を不自由なく読める様になるということの方が重要ですよね。

 

英文法の一問一答はあなたの英語の根幹を鍛えるという意味ではあまりに遠回りですので他の勉強に時間を回しましょう。もし、英文法の勉強がしたいのであれば、英文精読の参考書でリーディングを鍛えたり、英作文の参考書でライティングを鍛えたりする過程で身につける様にしましょう。そちらの方が間違いなく英文法が未いつきます。

 

音読やシャドーイングをしていない。

 

これは心当たりありませんか?英文法の学習をしているときに、問題を解いて、解答を読んで満足していませんか?

英文法の学習というのは、内容がわかった後にそれを自分の中に落とし込む感覚が重要なプロセスになります。

 

例えば No matter what he does, I love him

のような例文を通して「No matter what ~」という語法に初めて出会ったとしましょう。その時、多くの人は

「へぇ〜、No matter what = ~にかかわらずって意味なんだ」といった感想で終わって次の語法に取り組むかと思います。

 

しかし、ここで一度立ち止まってこの例文を音声を使って何度もシャドーイングして自分の脳みそに刻み込みましょう。できれば自分で他の例文をつくって先生に添削してもらいましょう。英語というのは英語の型とリズムがあるので、特に大学受験レベルの英語学習では何度も音読してその型を習得するようにしましょう。そうすることで初めて、英語全体への学習が進みます。

 

分厚い辞書のような参考書で学習している。

 

よく本屋さんで辞書レベルで分厚い英文法の参考書が山積みになっています。よく売れている様ですが、これで勉強するのは正直お勧めしません。大学受験で東大の英語で8割以上取れてTOEFLも100近く到達してから初めて挑戦するぐらいのレベル感なのに、なぜ高校生がみんなあれを勉強しているのか意味がわかりません。

 

英文法の基本ルール自体はとても少ないです。そもそも副詞、形容詞、名詞、動詞、助動詞の組み合わせのルール、動詞の変形、時制といった英語の根幹となる部分を学ぶことが最も重要なのに、オタクな英文法にこだわってしまうのは大学受験産業の弊害です。

 

中学レベルの英文法と高校生用の薄い英文法の参考書をマスターしたら、どんどん英語を読んで、聞いて、書いてと実践のトレーニングに励みましょう。